劣化ではなく、美化を
2021.09.01
お家の世界観は、大多数の面積を占める、壁、天井、床の
色みで変わる
そこに何を配置するのか。
どんな色味を持ってくるのか。
とても悩ましくて、
楽しい時間。
ぼくが、コーディネートの時に気をつけているのは、
なるべく、ごっちゃにならないこと。
それと一生、選んだモノを愛せるか。
毎日見るたびに、感じるたびに、
幸せな気持ちになる。
一生飽きなくて、いつも愛でることができるものは、
たとえそれが時間によって風化してきても、
“劣化“して、汚くなるのではなく
“美化“された
特別なモノへと昇華していくだろう。
そのまま放置するだけでは、なかなかそれは、難しくて
愛情を持って、接することで、モノに人の愛が移り、
味わいが増して、美しくなっていくんではないかと思う。
ぼくたちが手を加え、建てるよりももっと前の段階から
お家への愛情を注ぎ、接していれば、
きっと、美化された空間へと昇華していき、
なくてはならない大切で、特別なお家になっていくのではないかと思っています。
そのために、一日一日をかけがえのない日にすることが大事なんじゃないかと考えています。
Uemura