木のぬくもり
2021.08.18
ぼくたちは、家づくりをしているが、
つくっているのは、家だけではない。
つくられた家に人が住んで、
日々生活を営んで人々は暮らしている。
ぼくたちは、その暮らしをつくっている。
では、暮らしをつくるとは何か?
ぼくが想うのは、、、
長きにわたって住み続けることで、
心穏やかに、健やかに、
豊かに生き続けられる場所をつくることではないかと考えます。
一生の中に唯一、一度だけ建てるのではないかといわれる家。
自動販売機で、ジュースを買うのとはわけが違う家。
だからこそ、
家づくりという時間は、人生の中で、
一番特別でなくてはならないと思う。
特別な住まいというのは、細部のこだわりがあらわれてくる。
たとえば、
窓の周りには、「窓枠(まどわく)」「額縁(がくぶち)」と呼ばれる縁が付きます。
窓を正面に見た時に細々と見えるそれらは、なんの主張もない。
言われないと気が付かないような存在。
でも、ふと、窓の外を眺めた時に映る風の揺らめきに
心が和らぐときに、窓のまわりに自分たちの気持ちに寄りそってくれるこだわりが
そこにあったら、
暮らしは、心は豊かになり、ささやかな幸せを感じられるのではないか。
そんな何気ない瞬間に幸せを与えられるような暮らしづくりをぼくたちは、日々、目指しています。
Uemura