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伝統色

日本には古来より繊細な色味を表すことで、

暮らしに彩を与え、

その豊かな情趣を愛でてきた文化がある。

四季の移ろいの中に美しさの

心を生み出してきた「伝統色」

なる名前が存在することを最近知った。

確認できる色味で、481色存在している。

とても覚えるのは、骨が折れそうだが、

表現の一つとして、このことを知っておくことで、

お客様に対して伝わる感情や、味わいが変わるのではないかと思った。

 

なかでも、

【白鼠】〈シロネズミ〉

【蒼黒】〈ソウコク〉

という色味は、その名前が優雅であり、

表す意味がとても魅力的である。

 

【白鼠】〈シロネズミ〉

銀色のようなごく明るい灰色。

「しろねず」ともよばれます。

墨の濃淡を示す『墨の五彩』焦、濃、重、淡、清の中の「清」にあたり、一番淡い色です。

 

【蒼黒】〈ソウコク〉

干した青草のような少し暗い青緑色

「蒼」は、草木が茂るさまを表す言葉で、

草木が生い茂っている緑深いことを意味する。

 

こういった色の名前は、日本人として、

つけておいて良い教養ではないかと思う。

世界に日本人しか話さない日本語という文化が、

時代と共に、その言葉の意味することや表現が変わるのは、致し方ないことだと感じている。

しかし、そんな中でも、我々が、生きている

この日本という土地に古くからある文化をもう少し取り入れて生活をしてみることで、

言葉の持つ魅力が増し、心が豊かになって、

ひとときの安らぎに繋がるのではないか。

 

もっと、使える言葉を増やし表現を広げられるように

日々を積み重ねていくのも悪くないとおもった。

しかし、481色は多過ぎである。

 

住むほどに想いがつのる家を夢にみながら

Uemura